澤井陽介(2017)『授業の見方―「主体的・対話的で深い学び」の授業改善』東洋館出版社
本書で一番興味深かったのは、複数人の教師教育者(指導主事等)の授業記録が公開されている部分です。
私の知る限り、このようなものを紹介している書籍を見たことがありません。
どの記録も何か柱を立てて書くというよりは授業全体の構造を整理して書かれていました。
記録を眺めながら、通常の指導案の定型フォームも記録スペースをつくるようにしたらどうだろうか、と思いました。
最初から丁寧に記録を作るということも、ひとつの方法だと思いますが、指導案に記入できる状態の方が元々の構想とのギャップも見えやすくなるし、予定通りの発問なら重複して書く必要もなくなりそうです。
指導案を活用した記録にシフトすることで生じる余裕を活かして、発言していない生徒の様子をじっくり観察することに時間が費やせると思います。