「 こんなに学ぶべきことがあるのに,
なぜ自分で考えて学んでくれないのか? 」
担当された授業や研修で
こんなふうに思われることはありませんか?
一生懸命準備してきているのに,
話は聞いてもらえない,
反応してもらえない,,
すごく,つらいですよね.
たとえば,それが専門家を養成するための
授業や研修だったりすると,なおつらいですよね.
多くの場合,「悉皆(全員参加)研修」だったり
「(単位)認定のために必修」だったりするので,
習得しなければならないことがたくさんあるのに,
必ずしもそれらを「教えたら学ぶ」という関係が
成立するかというと,それほど簡単には叶いません.
また,「教えなくても学ぶ」ために
さまざまな挑戦をしてみたけれども
なかなかうまくいかない,ということもあります.
このようなとき,
自責(指導者である自分を責める) か
他責(学習者に原因を求める) か
どちらかで判断した経験はありませんか.
あるいは,勉強の一環で授業や研修を見に見学したときに
自分の教育観に根ざしてその授業の「善し悪し」を判断し,
それをベースにしながらよかれと思って発言したのに
歓迎されなかったことはありませんか.
いずれの場合も,共通して言えることは,
まず実態をよく「みる」ことで
何か変化が期待できるかもしれない、
ということです.
まず,自分の授業や研修の実態をよく「みる」ことができると
「なんだそういうことだったのか」と納得できるものが
みつかる可能性が高くなります.
そして,
授業や研修の本来の目的に相関した課題や
トライできることがみつかりやすくなります.
さらに,それらがはっきりすることで,
他者と協力したり助けを求めるときに
状態を適切に表現して共有しやすくなります.
すると,
自分を責めることも他者を責めることもなく,
協同で授業を研究することが「無駄」になることもなく
「なぜ学ばないか」から「どうしたら学ぶか」へ
ポジティブに教材研究に取り組めるようになります.
そこで,
授業や研修を「見る」から「診る」ことをめざし
視点を共有したり,協力して作戦を考える練習をする
講座を企画してみました.
短い時間ですので,全てを網羅することは難しいですが
この講座で,授業や研修を「みる」ことを感じていただき
後日ご自身の授業の記録をとって,よく「みる」ことに
数回トライしていただけるといくつか気づきがおこるはずです.
むしろ,そこで初めて講座の効果が現れます.
とるべき道は,「実態」が教えてくれます.
わたしたちは,そのためのお手伝いをしたいと願っています.
まずは,講座をお試しいただける場を用意しました.
よろしければモニターコースにご参加いただき,
フィードバックをいただけませんでしょうか?
授業や研修を担当している方で
(これから担当する予定を含む)
本気で授業・研修をよくしたい!
という仲間を募集しています.
もし関心を持ってくださる方がいらっしゃいましたら,
お気軽にご連絡いただけますと幸いです.
どうぞよろしくお願いいたします.
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「 授業・研修クリニック人財養成講座 ―分析編ー 」
― 授業をどのように「みる」か ―
モニターコース概要:
授業や研修で,指導者が実態に即して「こうしよう」と判断するために,実態をよく「みて」作戦を考える.
授業を「診る」演習を行う中で視点を共有したり,協力して作戦を考える.
募集モニター(6人)
・授業や研修を担当している方(これから担当する・したい方を含む)で,学習者が主体的に学ぶ場を創りたいと考えておられる方.
・授業や研修を担当している者同士が学び合う場(授業・研修の研究コミュニティ等)を創りたい方
・指導者が「教える場」よりも,学習者が「学ぶ場」を目指している方
・(できれば)講座後,お手元に授業や講座のビデオ記録をお持ちであれば,講座で学んだことを実践してくださる方
※ 定員に達し次第受付を終了します
日時: 2012年9月29日(土)10:00-17:00
※ 終了後1時間以内くらいでアンケートやご意見をいただきます。
会場: キャンパスプラザ京都(JR京都駅前)
6階 京都教育大学サテライト教室
http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=585&frmCd=14-3-0-0-0
参加料: モニターコースのため無料
(有料版現時点予定:8000円)
主催: 特定非営利活動法人学習開発研究所
メイン講師:西之園晴夫(NPO学習開発研究所)
進行:望月紫帆(NPO学習開発研究所)